争族(相続トラブル)対策のご提案

「うちは大丈夫」「まさか、うちに限って」と思っていても、実際には相続を巡るトラブル(争族)が発生するケースは少なくありません。遺産分割の話し合いがまとまらず、関係が悪化してしまうと、家族間の絆が損なわれることもあります。

そのような事態を防ぐためには、事前の準備と対策が欠かせません。茨城県つくば市にある当司法書士事務所では、相続トラブルの防止に向けた争族対策を親切丁寧にサポートしています。

ここでは、争族を防ぐための具体的な事前対策について詳しく解説します。

なぜ争族(相続トラブル)は起きるのか?

相続トラブルの原因とは

相続トラブルが発生する主な原因として、以下のようなケースが挙げられます。

  • 遺産分割の取り決めが曖昧な場合
  • 法定相続分(法律で定められた相続割合)に不満を持つ場合
  • 特定の相続人への過剰な相続が問題視された場合
  • 遺言書がない、もしくは無効とされる場合

家族が円満だと思われていても、相続の場面では感情的な対立や誤解が生じることが少なくありません。そのため、事前に適切な対策を講じることが重要です。

争族を防ぐための具体的な対策

争族を防ぐためには、主に次のような事前準備が効果的です。

1. 遺言書を作成する

遺言書は、被相続人(亡くなられる方)の意思を明確に伝えるための重要な書類です。遺言書を作成することで、遺産分割協議が不要になるため、相続人間のトラブルを未然に防ぐことができます。

遺言書作成のポイント

  • 公正証書遺言の活用
    公証役場で公証人が作成する遺言書は、法的に確実でトラブルが起きにくい形式です。
  • 遺言執行者の指定
    遺言内容を実行するために信頼できる人を遺言執行者として指定します。
  • 付言事項の活用
    付言事項とは、遺言に記載しても法的な効力を生じない文言ですが、どうしてこの分け方にしたのかという真意や家族への感謝の気持ちなど遺言者の想いを伝えることで、分割内容への不満を抱きやすい相続人に理解を促すことができます。

当事務所では、遺言書作成のサポートを通じて、依頼者様の想いを法的に正確な形で残すお手伝いをいたします。

2. 家族間での事前の話し合い

財産分与について事前に家族で話し合っておくことも、争族回避のための重要な対策です。事前に意見を調整しておけば、相続発生後のトラブルを大幅に減らすことができます。

また、この機会に単に財産分与の話だけでなく、「親の老後の生活をどう支えるか」「介護や財産管理について誰がどのような役割を担うのか」なども話し合っておくと、家族の在り方や思いを共有することができます。

3. 財産目録の作成

財産の全体像が曖昧だと、相続人間で「財産の隠匿」「公平性が欠けている」といった疑念が生じることがあります。

相続トラブルを防止するためには、被相続人の財産をリスト化した「財産目録」を作成することが効果的です。

財産目録に含めるものの例
  • 不動産(土地・建物)
  • 預貯金
  • 株式や投資信託
  • 自動車や骨董品などの動産
  • 借金や保証債務

当事務所では、財産目録の作成をサポートし、相続人間での情報共有をスムーズに進められるようお手伝いします。

4. 生前贈与の活用

生前贈与は、被相続人が生前に財産を相続人へ贈与することで、相続時のトラブルを減らす有効な手段です。

生前贈与が効果的な理由

  • 相続トラブルの回避
    財産を事前に分配しておくことで、遺産分割の話し合いを簡素化でき、争族リスクを低減できます。
  • 相続税対策
    生前贈与には年間110万円までの非課税枠があり、これを活用することで税負担を軽減できることがあります。
  • 特定の相続人への配慮
    特定の相続人に配分したい財産がある場合、事前に贈与することで公平性を確保しやすくなります。
注意点

生前贈与には税務上のルールや注意点があるため、計画的に進めることが重要です。当事務所では、相続に強い税理士と連携しながら、ワンストップで生前贈与に関するアドバイスや手続きのサポートを行います。

5. 家族信託の活用

家族信託は、財産の管理や運用を家族に託すことで、柔軟な財産管理と争族回避を実現する仕組みです。

家族信託のメリット

  • 柔軟な財産管理
    高齢者が認知症などで判断能力を失った場合でも、信頼できる家族が財産を管理する仕組みを整えることで、財産の凍結や不適切な運用を防ぐことができます。
  • トラブルの未然防止
    家族信託を活用することで、遺産分割協議が不要となる場合があり、相続人間の争いを効果的に防ぐことが可能です。
  • 遺産の分配を柔軟に設計
    財産の分配方法を事前に自由に設計できるため、家族の事情や希望に合わせた対応が可能です。
具体例:家族信託の活用場面
  • 高齢の親が所有する不動産を管理しつつ、相続時にスムーズに分配できる仕組みを整えたい場合。
  • 障がいを持つ家族のために、財産を確保しつつ適切に管理したい場合。
注意点

家族信託は非常に柔軟で効果的な争族対策ですが、信託契約書の作成や運用管理には専門的な知識が求められます。当事務所では、依頼者様のご意向を丁寧に伺いながら、最適な家族信託の設計をサポートします。

司法書士が提供する争族対策サポート

茨城県つくば市の当司法書士事務所では、争族対策に向けた具体的なサポートをご提供しています。

以下に、当事務所が行う主なサポート内容をご紹介します。

1. 遺言書作成のサポート

争族対策の第一歩として、遺言書を作成することが重要です。

当事務所では、依頼者様のご意向や家族構成、財産状況を丁寧にヒアリングし、公正証書遺言の作成を全面的にサポートいたします。公正証書遺言は、公証人が作成するため法的に確実であり、無効になるリスクが低く、相続トラブルの防止に大きく貢献します。

2. 財産目録の作成・整理サポート

財産の全体像を把握することで、相続トラブルを未然に防ぐことができます。

当事務所では、財産目録の作成について、依頼者様の財産を正確に整理し、記載内容に漏れがないよう、専門知識を活かしてサポートいたします。

3.生前贈与に関するアドバイスと手続き

生前贈与をスムーズに進めるためには、税務上の知識や法律の理解が欠かせません。

当事務所では、相続に強い税理士と連携しながら、贈与の目的や財産の種類に応じた最適なプランをご提案し、必要な書類作成や手続きをワンストップでサポートします。

4. 家族信託の設計とサポート

家族信託は、相続対策として非常に有効な手段ですが、信託契約書の作成や財産管理の設計には専門知識が必要です。

当事務所では、依頼者様のご希望を詳細にヒアリングし、家族信託の導入に必要な手続きや運用のアドバイスを行います。

5. その他の争族回避に向けたアドバイス

相続トラブルを防ぐためには、遺言書や財産目録の作成だけでなく、相続税の視点を考慮した分割方法や、複数回にわたる対策が必要な場合もあります。

当事務所では、依頼者様の事情に合わせた具体的な争族回避案を提案し、税理士等他の専門家と連携しながら安心して相続を迎えられるよう総合的なサポートをいたします。

争族を防ぐための早めの準備を

相続は誰にでもいつか必ず訪れる問題です。しかし、事前に適切な準備を行うことで、相続トラブルを未然に防ぎ、大切な家族の絆を守ることができます。争族対策は、相続が発生する前に始めることがポイントです。

茨城県つくば市の当司法書士事務所では、相続に関するどのようなお悩みでも丁寧に対応し、依頼者様の不安を解消するお手伝いをいたします。「遺言書を作りたいけれど手続きが複雑そう」「家族間のトラブルを避けたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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