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相続放棄サポートのご案内
相続が発生した際、財産だけではなく借金や負債も受け継ぐ可能性があります。そのため、負債を引き継ぎたくない場合や、相続を辞退したい場合には「相続放棄」を選択することができます。
「相続放棄をしたいけれど、手続き方法がわからない」「期限や準備すべき書類が多くて不安」と感じている方も多いのではないでしょうか?茨城県つくば市の当司法書士事務所では、相続放棄手続きを安心して進められるよう、初めての方にも分かりやすいサポートを提供しています。
ここでは、相続放棄の基礎知識や手続き方法、注意点について詳しく解説します。
相続放棄とは?
相続放棄の定義
相続放棄とは、被相続人(亡くなられた方)の財産や負債を一切受け継がないことを選択する手続きです。
相続放棄を行うと、法的には最初から相続人ではなかったものとみなされ、遺産だけでなく借金や保証債務などの負担も引き継ぐ必要がなくなります。
相続放棄が必要なケース
以下のような場合に、相続放棄を検討することが多いです。
- 被相続人が多額の借金を残している場合
- 相続財産より負債が大きい場合
- 被相続人と疎遠で相続手続きに関わりたくない場合
相続放棄は相続人自身の意思で選択できる権利ですが、正しい手続きが必要です。
相続放棄の手続き方法
相続放棄を行うには、家庭裁判所への申述が必要です。
以下は、手続きの具体的な流れです。
ステップ1:相続財産の確認
まずは、被相続人が残した財産や負債の内容を確認します。
プラスの財産(不動産や預貯金など)とマイナスの財産(借金や保証債務など)の全体像を把握しましょう。財産調査を正確に行うことで、相続放棄が本当に必要かどうかを判断できます。

ステップ2:家庭裁判所への申述書提出
相続放棄を行う場合、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に「相続放棄申述書」を提出します。
この申述書には、以下の書類が必要です。
- 被相続人の戸籍謄本
- 自分の戸籍謄本
- 被相続人の住民票除票または戸籍の附票
書類の収集や申述書の記載には専門知識が求められるため、不安がある場合は司法書士に相談することをおすすめします。

ステップ3:期限内に手続きを行う
相続放棄には期限があり、自己のために相続の開始があったことを知ったときから3か月以内に家庭裁判所に申述書を提出する必要があります。
この期間を「熟慮期間」と呼び、熟慮期間を過ぎてしまうと、単純承認したものとみなされ、原則相続放棄はできなくなりますので、早めの対応が重要です。

ステップ4:家庭裁判所からの審査・確認
申述書を提出すると、家庭裁判所で内容の審査が行われ、本人宛に家庭裁判所から照会書が届きますので、記入して返送しましょう。
その後、審査が認められると相続放棄受理通知書が送付され、相続放棄の手続きが完了します。
相続放棄の注意点
1. 相続放棄が認められない場合
相続放棄は、以下のような場合には認められないことがあります。
- 3か月の熟慮期間を過ぎている場合
- 被相続人の財産を一部でも処分してしまった場合(例:預貯金を引き出したり、不動産を売却した場合)
相続放棄を検討する際は、必ず事前に司法書士や専門家に相談し、具体的な手順を確認することが重要です。
2. 次順位の相続人への影響
相続放棄を行うと、自分の相続権がなくなるため、相続権は次順位の相続人に移ります。
たとえば、相続人が配偶者と子どもで、子ども全員が相続放棄をした場合、次順位の相続人である親が相続人となります。さらに親が相続放棄すると次順位の兄弟姉妹が相続人となります。
そのため、相続放棄を行う際には家族間での話し合いや全体の状況を整理しておくことが大切です。次順位の相続人が手続きを引き継ぐ可能性があるため、影響を考慮しながら進める必要があります。
3. 他の相続人への通知が必要な場合も
相続放棄を行った場合、自分が相続人でなくなるため、遺産分割協議などの手続きに参加することはなくなります。しかし、他の相続人に対して相続放棄を行ったことを通知しないと、全体の相続手続きが遅れる場合があります。
この点についても、家族間での情報共有が重要です。
当事務所の相続放棄サポート内容
茨城県つくば市の当司法書士事務所では、相続放棄に関するあらゆる手続きをサポートし、ご依頼者様が安心して進められるようお手伝いいたします。
以下が主なサポート内容です。
1. 必要書類の収集代行
相続放棄に必要な書類である戸籍謄本や住民票除票などを、代行して収集します。複数の自治体にわたる場合でも迅速に対応し、依頼者様の負担を軽減します。
2. 法的な手続きのサポート
家庭裁判所に提出する「相続放棄申述書」の作成をサポートします。専門的な知識が求められる書類作成を正確に進めることで、手続きがスムーズに進むようお手伝いします。
3. 期限管理とスケジュール調整
熟慮期間内に手続きを終えられるよう、スケジュールを管理し、必要な手続きが滞りなく進むようサポートします。特に期限が迫っている場合でも、迅速に対応します。
4. 家庭裁判所との対応支援
依頼者様が安心して手続きを進められるように、家庭裁判所から届く照会書の記入方法や対応に関してアドバイスいたします。
5. 相続全体の影響を考慮したサポート
相続放棄が他の相続人に与える影響についても丁寧に説明し、家族間のトラブルを回避できるようアドバイスを行います。相続放棄をするべきかどうか迷われている場合にも、財産や負債の内容を踏まえて適切な判断をお手伝いいたします。
5. 茨城県つくば市で相続放棄をお考えの方へ
相続放棄は、相続人としての権利と義務を放棄する重要な手続きです。しかし、手続きには期限があり、必要書類の準備や家庭裁判所との対応など、専門知識が求められる部分も多いため、初めて手続きを行う方にとっては不安が大きいかもしれません。
茨城県つくば市の当司法書士事務所では、相続放棄を検討している方が安心して手続きを進められるよう、親切丁寧にサポートしております。「期限内に間に合うか不安」「手続きの流れがよくわからない」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。